成果につながる販促品活用術
■トレンドに合わせた販促品開発
効果的に販促品を配布するためには、その時点で消費者が何を求めているかを想定して商品選びをする必要があります。もしせっかくたくさん販促品を作っても、その時の消費者のニーズにまるで合致していないと意味がありません。例えば日本には四季があって、シーズンによって求められるグッズも違ってきます。どの季節に販促品を配布しようと思っているのか、時期を決めてそれに見合った商品を選ぶといいでしょう。
例えば最近の日本の夏は厳しい暑さに見舞われることが多いです。そこで暑さ対策の販促品を配布すると受け取ってもらえる可能性が高いです。ポピュラーなところではうちわの配布は効果的でしょう。女性をターゲットにした販促を検討しているようであれば、あぶらとり紙なども効果的です。大量の汗だけでなく、皮脂も出てきやすくなる季節なのでてかてかしやすくなります。そのようなときにあぶらとり紙を配布しているとありがたがられる可能性が高いです。
春先にはマスクを販促品として配布するのがおすすめです。春先、花粉症で苦しんでいる人も多いです。日本人の4人に1人が花粉症で悩んでいるというデータも出ているほどです。花粉症対策の基本中の基本は、花粉を鼻やのどにくっつけないようにすることです。そのためには外出する際にはマスクを装着することが何より大事です。ですから無料でマスクを配布すれば、受け取ってくれる可能性は高いです。このように消費者が何を求めているか、マーケティングして販促品を選ぶことが大事です。
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■広告を自由に差し替えられるアイテム
販促品を作ったはいいけれども、思うようにさばききれなかったということも起こりえます。そのような場合、在庫をそのままにしていると単なる損失になります。そこで在庫の余る可能性を想定して、差し替えることのできるアイテムを利用することも販促品の戦略上重要なことです。具体的にティッシュを例にとると、ティッシュのビニールの包装に直接プリントするPR方法があります。自社のPRなど恒常的な宣伝であれば、時間をかけて配布してすべてさばくこともできるでしょう。
ところが販促品の中には、「夏休みキャンペーン」とか「オープン記念のキャンペーンを実施中」のようなものもあるでしょう。この場合、期間限定で販促品を配布する必要があります。ビニールに直接プリントしてしまうともし余ってしまった場合、使い回しがききません。
ではもしもの場合を想定して在庫の使い回しができるようにするにはどうすればいいか、チラシや紙にプリントする方法があります。そしてポケットティッシュのビニールの包装に取り付けられているポケット部分に差し込んで配布します。この場合、たとえ販促品を期間内にすべてさばききることができず余った場合でもチラシを取り外して、また別の機会に新しいチラシを差し込んで配布すれば問題ありません。
■利用層の明確化から販促品を選ぶ
有効な販促品の配布を目指すのであれば、マーケティングを入念に行うことが大事です。まず販促対象の商品・サービスを特にどの層に対して訴求力を高めたいか考えましょう。そしてその推定される客層が今一番何を求めているのか調査することです。プラスして、その想定される客層が普段どのようなところに出没する機会が多いかを考えましょう。ここまでマーケティングをすれば、効率的に販促品を配布できます。
例えば生活雑貨や日用品の販促をする場合、主婦層が購買層になるでしょう。主婦の方は家計を預かっていることも多く、日常生活に役立つものを求める傾向があります。ティッシュなどはあって困るものではないので受けもいいです。主婦層の場合、週に何度かスーパーやドラッグストアで日用品の買い出しをしているでしょう。ということはスーパーやドラッグストアで配布すれば、効果的な宣伝が見込めます。
一方、ビジネスマンがターゲットの場合、オフィス街の周辺にある駅前で配布を行うとターゲット層に効果的な配布が行えます。この場合、仕事をするにあたって役立ちそうなグッズを配布するとありがたがられます。最近ではクールビズという言葉が広く浸透していて、ワイシャツ・ノーネクタイのビジネスマンも真夏にはよく見られます。しかし営業マンなど、猛暑日でもスーツが脱げない方もいます。そのような人にうちわを配布すれば一時の涼が取れるので受け取る人も多いでしょう。このように消費者が何を求めているかを考えて、そのニーズに合わせた販促品の企画を作っていかなければなりません。独りよがりの販促品を作っても、アピール効果は限定的になることは覚えておくべきです。