ノベルティグッズから考える販売促進企画
ターゲットを意識した販促グッズ
街頭で配るポケットティッシュから会社案内などで使用するクリアファイルまで、実際に使用される宣伝用のノベルティグッズは非常に多岐にわたっています。
技術の進歩が進み、グッズ製作がより身近になったことから、多様な種類のアイテムをよりコストパフォーマンスを押さえた方法で配布出来るようになってきました。
こういったノベルティグッズは効果的に使用することで、より効率の良い宣伝方法として使用することが可能です。
そのためには、販売促進を行うターゲットを明確に定めた上でグッズを制作する必要があります。それをより適したシーンで配布することによって高い宣伝効果を狙っていくことが出来るでしょう。
ポケットティッシュはそのターゲット層が非常に幅広く、小さな子どもからお年よりまで、世代や性別を問わずどんな人でも使用しやすいのが最大のメリットです。
実際に販売促進を行う上では、企業や商品、プロジェクトやキャンペーンの対象はある程度絞られてくるものではありますが、より幅広い層が使用できるグッズともなれば、二次的な流通も期待することが出来ます。
例を挙げて言うと、子でもが持ち帰ってきた販促用のポケットティッシュを両親が使用することで、子どもはあまり興味がない商品の宣伝だったとしても、メインターゲットである両親に対して宣伝効果を発揮することが出来るということです。
街頭で配っているとターゲット以外の人がノベルティを手にする可能性も高く、それを見かけた実際のメインターゲットが興味を持つという機会は決して少なくありません。
宣伝したいターゲットを絞ってアイテムを作った上で、それをどのように配っていくのかは常にセットで考えるのが良いでしょう。
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より使いやすく便利なノベルティの効果
チラシは分かりやすく価格帯も抑えることが出来る販売促進のアイテムですが、ターゲットを広げていくアイテムとしては弱い部分もあります。興味がない人からしてみれば、かさばってしまうだけの一枚の紙に過ぎないことが多いからです。
チラシそのものに興味を持ってくれる相手は、既にノベルティによって曳きつけられる興味関心は得ている層がほとんどだからです。
つまり、ポケットティッシュ等をはじめとして、グッズとしての価値から引き込むことが出来る顧客は、やはりそれ以前の興味量しか持っていない層が多数ということになります。もちろん、時と場合と相手、実際に売り込んでいくものの内容によって違いはありますが、まずはグッズそのもので引きつけて、そこから企業や商品、店舗などのアピールしたいものを知ってもらうのが定番の方法と言えるでしょう。
近年は、様々なタイプのノベルティグッズが登場しています。女性をターゲットにするのであれば、あぶらとり紙や美容パックなどは好まれやすいですね。ファッションや美容に特化したアイテムは幅広い層の女性の関心を引き付けやすいですし、繰り返し使用できるものや複数含まれているものであれば、それだけ使用する回数が増えますから、宣伝効果も高いものを狙っていくことが可能です。
色えんぴつやノート、キャラクターグッズなどは、小さな子どもをターゲットにしたいときにとても便利なアイテムです。子ども自身には金銭能力はないので、あくまで使用によって子どもの関心を引いて、そこから彼らの保護者に対してアプローチを行っていくことになります。実際に子どもが使用することになる商品やサービスの宣伝の場合、これらの方法は非常に有効である場合が多いです。
子どもの反応が良ければ、その分その子どもにとって喜ばれるものであることが大きいからです。特にキャラクターグッズや遊び道具の場合、子どもによって好みが非常に分かれるため、その反応を知るためにも、ノベルティグッズのような無料でトライアル出来るものは非常に重宝されやすい傾向にあるのです。
より良い印象を抱かれやすくなる
無料のノベルティを配ることは、シンプルに言えばイメージアップにも繋がります。
それは決してグッズに印字された名前や内容によって印象を強く持ってもらえるということだけではなく、単純に人の心理として「良いものをくれた=ありがたい」という図式によって成立するものです。これをクリアした上で、更に企業や商品に興味を持ってもらえたり、サービスに関心を獲得したりすることが可能になることもあるわけです。
最終的にはこのポイントを狙い、プロジェクトとしての成功を目指していかければいけないものですが、まずはものを渡すことで気持ちを引き付け、「良いものをくれるところ」というイメージアップを図っていくという戦略も決して悪くはありません。
そのためには、やはりターゲットを意識したより良いアイテムを配ることが重要です。ただ単にお金がかかっていれば良いわけではなく、宣伝内容に適したグッズを、効率の良い方法で、かつ元の価格を安く配れるようにするのが理想的です。