販促品の品質管理について
■販促品にも「鮮度」がある
商品やサービスのアピールに使われる販促品は、上手に使わないとコストばかりがかさみ、宣伝としての効果を発揮できなくなります。季節に合わせて広告の内容を変更したり、品質が変わらない品を用意して、いつどんなときでも効果的な宣伝が出来るようにしたりするなど、タイミングを意識しながら、どのように宣伝を行っていくか、常に考え続けましょう。
実際に使う上で特に気をつけたいのが「鮮度」についてです。鮮度といっても、食品などの鮮度と同じ意味ではありません。ここで言う鮮度は情報の鮮度の事を指し、販促品に書かれた宣伝は、時間が経つに連れて使い物にならなくなっていきます。例えば期間限定のキャンペーンの広告は、キャンペーン期間が終われば意味がなくなりますし、流行したギャグなどのパロディを掲載した宣伝なども、流行が終わればそれほど注目を集めなくなるでしょう。
宣伝の品質を高めるためには、情報の鮮度に気を配ることが大切です。ある程度使い回しが効く広告を作るよう心がけるなど、鮮度を長持ちさせることも出来ますが、配布期間を制限して、追加で新しい広告を出すなど、情報の鮮度を意識しながら宣伝すれば、宣伝の効果はさらに高められるでしょう。
広告は受け取った人がどう感じるかを考えることが重要です。鮮度の悪い情報を受け取っても、それを受け取った側は宣伝に対して価値を見出せませんし、それが商品を購入することにつながることはないでしょう。宣伝の内容を考えたり、販促品を用意したりすることは、情報の価値を高め、宣伝の受け取り方にも大きな変化を与えてくれるはずです。
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■季節のトレンドは敏感に対応
商品やお店についての宣伝を配布する際は、チラシなどの広告だけを用意するよりも、何かしらの販促品を合わせて配ったほうが、手にとってもらえる可能性が高くなります。宣伝そのものには興味がなくても、販促品は受け取りたいという方は多く、それを切欠に広告に興味を持ってもらえる可能性が生まれるので、多少コストがかかっても、販促品を用意することで、結果的には大きな利益を生んでくれます。
宣伝用の販促品にも色々な種類があり、配布数に対してのコストや、宣伝効果の高さなどを考慮して、最も効果のあると思われるものを用意する必要がありますが、このとき気をつけたいのが、品物が季節にマッチしているかという点です。季節に合わないものだと、手にとってもらえない可能性が非常に高く、例えば真夏に使い捨てカイロを宣伝に使ったとすると、わざわざ夏にカイロを使う方はほとんどおらず、必要ないと受け取ってもらえなくなってしまいます。
季節感を重視する場合は、今その瞬間に使いたくなるものを選ぶようにしましょう。寒い冬なら使い捨てカイロがあると便利でしょうし、夏には団扇を配ると手に取ってもらえる可能性が高くなります。ポケットティッシュは季節を問わず使われるので、安定した成果が望めますが、花粉が多い時期などは、需要が伸びることもあるかもしれません。その他にも色々な種類があるので、配布時期の季節にマッチしたものがないか探してみましょう。
■在庫を持つなら、品質の落ちないものを選ぶ
情報の鮮度や季節感といった、時期を見越した配布が重要な広告ですが、タイミングを計って配布する広告だけ出なく、通年で使える広告も合わせて配布することも重要です。季節感などを重視しすぎると、その分広告を出すタイミングが制限されますし、何度も広告を更新して古いものを廃棄するのもコストが発生します。そのため通年で使えて、情報の鮮度も大きく変わらない広告を多く用意しておけば、コストが増えることもなく、常に商品やお店の宣伝が行えます。
通年で配布する広告を用意する際は、特定の時期限定のものとの差別化を図るのも友好です。通年の広告は比較的シンプルなものにして、その分限定のものは見た目を派手なものにしたりと、よりインパクトが与えられるようにします。そうすると普段見慣れた広告よりも強いインパクトが与えられ、その時期に特に売りたい商品をアピールできます。クリスマスシーズンには飾り付けを行って特別感を演出するなど、多くのお店などで行うアピールと同等の働きを見せてくれるでしょう。
販促に使う品物については、季節感などを考慮せず使えるものが望ましいです。ポケットティッシュのような、いつでも使える品なら、もらわれない時期を心配する必要もありませんし、長期間保管しても品質にもそれほど影響しません。広告の入れ替えも簡単なので、広告の用紙だけ別に用意して、時期に合わせて中身を変更する形で配布しても良いでしょう。他にも季節に関係ないものを挙げると、タオルやボールペンなどが使われているので、商品に関連するものを用意したり、ロゴマークなどを引接してもらったりと、品物に応じた宣伝の仕方を考えてみましょう。
情報の鮮度や季節感など、販促品を使った広告は使い方次第で高い効果を発揮することもあれば、コストをムダにしてしまうこともあります。上手に商品やサービスを宣伝するためにも、販促品の種類をチェックして、より効果的な宣伝につなげていきましょう。