プロモーションツールとして人気が高いポケットティッシュ
コーポレートプロモーションツールの中の、ポケットティッシュの位置づけ
世間にはプロモーションツールがたくさんありますが、その多くは「コーポレートプロモーションツール」と呼ばれる、企業が顧客である消費者や取引先に向けて作ったものです。
たとえば、会社案内(中には、紙ベースのものから、映像や、ウェブなど多岐にわたります)、CSRやIR報告書関連、また、小冊子としてのPR誌などなど。また、少し大きな会社ですと、書籍ベースの社史などもありますし、事業案内、製品案内など紙1枚~数枚ものなどもあります。
そして、よく見るカレンダー、ボールペン、ペン立てなどのノベルティグッズがあり、ここにポケットティッシュも含まれてきます。
世間にはプロモーションツールがたくさんありますが、その多くは「コーポレートプロモーションツール」と呼ばれる、企業が顧客である消費者や取引先に向けて作ったものです。
たとえば、会社案内(中には、紙ベースのものから、映像や、ウェブなど多岐にわたります)、CSRやIR報告書関連、また、小冊子としてのPR誌などなど。また、少し大きな会社ですと、書籍ベースの社史などもありますし、事業案内、製品案内など紙1枚~数枚ものなどもあります。
そして、よく見るカレンダー、ボールペン、ペン立てなどのノベルティグッズがあり、ここにポケットティッシュも含まれてきます。
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プロモーションツールを使っている人は、すでにその企業のことを知っている
コーポレートプロモーションツールにおいて、たとえば社史や会社案内などを読む人はどんな人だと思いますか。また、企業名やロゴが大きく入ったカレンダーを使う人はどんな類の人でしょうか。
それは、すでにその企業と取引のある人です。そしてすでにその企業に好感、少なくとも興味を持っている人といえるでしょう。また、もう少しライトなノベルティであるボールペンでも、知らない会社のものや、少しでも嫌いだと思っている企業のものを日常的に使うのは心理的に若干、嫌悪感があるでしょう。
ただ、ポケットティッシュは比較的そういった趣向を気にせず、汎用的に使ってもらえるという利点があります。企業のことをあまり知らない、聞いたことがある程度、もしくはまったく知らない人でも、コーポレートプロモーションツールとしてのポケットティッシュを持つことに嫌悪感を持つ人はあまり多くありません。そこから、じわじわと認知度を上げていくというプロモーションタイプに強みを持っているのです。
プロモーションツールとしてPDCAサイクルを回しやすい
プロモーションを含むマーケティングの基本は、PDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)を回すことです。簡単に説明すると、まずPlanでプロモーションツールを作るということの目標を設定します。つまり、このプロモーション施策で、どのぐらいコストをかけ、どのぐらいの効果(収益)を得るかということを数値的に明確化し、具体的な行動計画に落とし込みます。
そして、Doで、役割と人員を決め、具体的な行動を起こします。そして、Checkでその効果を測定し、Planにおける計画から後退しているか、予定通り進んでいるかなどを確認します。そして最後のActionで、必要に応じた改善、改修を行っていくのです。
そして、その反省点を踏まえて、新たなPlanを立てていくのです。これが、PDCAサイクルと呼ばれるものなのですが、実はプロモーションツールでこのサイクルを回すのはかなり難しいのです。
例として、社史の制作を挙げてみましょう。まずPlanに関してですが、社史の制作によって、どのぐらい自社のブランドが高まるか、ファンが増えるかということを明確に数値化することはそもそもとても難しいです。
社史を読んで感動した、だからその企業のファンになった、ということはアンケートレベルでは把握することができるかもしれませんが、プロモーション施策の計画上の数値としてはかなり弱いです。ですが、本当はその見込みを算出しなければ、コストが捻出できず、本来的に社史を制作することはできないはずなのです。
だからこそ、Doは仮にできたとしても、試算効果に対する進捗としてのCheckが甘くなるのです。そして、Checkが正確にできないゆえに、最も大切なAction、改善、改修が全く伴わずに、何度同じことをやっても進歩がないという状況が作り出されてしまうわけです。
しかし、ポケットティッシュの場合は違います。プロモーションツールとしてのポケットティッシュは、その設計方法によってはインタラクティブに作ることができます。たとえば、企業のプロモーションとして、ラベルに記載したQRコードを読み取ることによって、企業の商品を割引価格で購入することができるという施策を行ったとします。
また、URLでも構いませんが、そのURLやQRコードに効果測定用のトラッキングコード(効果測定用のIDのようなもの)を付けておけば、ポケットティッシュを配布した全体数から、企業に興味を持ってもらい、サイトに飛んできた人の数を探り当てることができます。
当然、そこから商品を購入した人の数も把握することができます。また、顧客との接点を電話にする場合も、そのポケットティッシュ用の新たな電話番号を記載すれば、効果としての顧客数を測定することができます。
このように、ポケットティッシュマーケティングは、安易にPDCAサイクルを回すことができるため、プロモーションツールとしてさらに洗練された内容に向上させていくことができるのです。また、プロモーション単体の効果だけでなく、そこから個人情報を得れば、最もプロモーションが刺さった層(デモグラフィック特性)がわかってくるため、将来的な商品設計や企業のブランディングの方向性を探るうえでの大きな情報源にもなりえるのです。
このように、ポケットティッシュは、プロモーションツールとして、PDCAを回すという意味でも今、非常に人気を呼んでいるのです。