販促品の種類にはどのようなものがある?選び方と注意点を併せて解説
広告手段の1つである販促品(ノベルティ)は、企業や商品、サービスなどのプロモーションに一役買うアイテムです。販促品は多種多様なモノが展開されており、どれを選べば販促につながるのか、悩んでいる企業も多いと思います。
販促品はモノを基準に選ぶのではなく、目的やターゲット、求める結果を見極めることが必要です。
ここでは、効果的な販促品の選び方を踏まえ、喜ばれる販促品の特徴、販促品選びの注意点について解説します。
- 目次
■販促品の選び方。どのように選ぶのが効果的か
販促品を選ぶ際は、何を基準に決めるべきなのでしょうか?販促品を効果的な広告ツールとして活用するためには、以下のことを考慮する必要があります。
◇「モノ」ではなく、目的やターゲットから販促品を選ぶことが大切
販促品を選ぶ際にやりがちなのは、実際の販促品を眺めるうちに、モノに対する個人的な興味や関心が先に立つことでしょう。「何が販促品として必要とされているのか」、という客観的な視点が欠けてしまうため、理想とする結果が得られない可能性も否定できません。
つまり、具体的な販促品を選ぶ前に、どのターゲットを狙うのかを明確にすることが先決です。男性、女性、若年層、シニア層など、ターゲットによって受けがいいモノは異なります。自社の購買層やアピールしたい層を把握してから、販促品を決めることが大切です。
◇販促品を配った結果どうなりたいかを考える
販促品はただ作って配布するのではなく、自社の販促や認知度の向上といった目標を達成することが狙いのはずです。そのため、販促品でどのような結果を得たいのか、何を目的にするのかを、しっかり考慮しなければなりません。
◇販促品の数量と予算・納期
ターゲットや目的をもとに販促品を選んだら、次は作成する数量と予算、納期のチェックを行います。数量を決める際は、イベントなどの来場者数を予測することが基本です。
また、配布の回数を1回きりにするか、複数回にするかで、予算が大幅に変わります。販促品は作成数が多いほど単価が低くなるため、イベントの回数や年間スケジュールと照らし合わせることが重要です。ただし、販促品の作成数を多くすると、予算を抑えられる反面、在庫の保管場所を確保する必要もあるため、留意しておきましょう。
■喜ばれる販促品の特徴と種類
販促品はモノ主体で選んではいけない、とお伝えしましたが、受け取ってもらえなければ期待する効果が得られません。そこで、販促効果が期待できるうえに、多くの人に喜ばれる販促品の種類と特徴について見ていきましょう。
◇日常で使用できるもの
喜ばれる販促品の基本といえば、日常的に使えるアイテムでしょう。日常的に使うものはいわば消耗品であり、「もらっても困らない」ので、消費者が受け取る可能性が高くなります。
例えば、ポケットティッシュ、文房具、洗剤、タオル、マスク、洗剤やラップなどの台所用消耗品などが挙げられます。
◇軽くてかさばらないもの
消費者が販促品を受け取るシーンは外出時が基本です。大きいものや重いものは荷物になるため、よほど魅力的なものでなければ受け取りを避けるでしょう。販促品はいかに多くの人に受け取ってもらうかが重要なので、消費者のことを考え、軽くてかさばらないものを選ぶことが大切です。
代表的なものとしては、ポケットティッシュやボールペン、メモ帳のほかに、キーホルダー、バッグハンガーなどがあります。
◇流行がないもの
流行のアイテムの販促品は多くの人の興味をそそる反面、流行が終わると、販促品とはいえ受け取る人が極端に少なくなります。また、携帯のストラップなど、時代の移り変わりで需要がなくなるケースも同様です。
流行がなく、長期間配布できる販促品には、ボールペン、エコバッグ、雨具、コースターなどがあります。
◇シーズン別で使用できるもの
配布するシーンや季節を考慮した、「今すぐ使えて便利」な販促品は、多くの消費者に喜ばれます。夏場のイベントでは汗を拭くタオルやうちわ、冬場のイベントでは寒さ対策の使い捨てカイロやネックウォーマー、風邪予防のマスクなどがあります。
■販促品を選ぶ際の注意点
販促品はターゲットや予算などを考慮するほかに、次のことに注意する必要があります。
◇使いにくいデザインの販促品は控える
使いにくいデザインとは、見た目から販促品と分かるものや、ターゲットを意識しすぎたデザインのことです。
社名や商品名をアピールする目的で、ロゴを大きく印刷した販促品はよく見受けられます。しかし、いかにも販促品らしい見た目のものは、「人目に触れると恥ずかしいから使いにくい」と感じる消費者が多いのです。販促品を制作する際は、そのままの状態で使えるデザインにすることが重要です。
また、女性を意識したハート柄などの可愛らしいデザインは、かえって使いにくいという女性も少なくありません。ターゲットを意識しすぎると、販促品の受け取りを避ける可能性もあるので注意しましょう。
◇子どもっぽすぎる販促品は控える
各自治体の独自キャラクターである「ゆるキャラ」が人気を博しています。販促活動においても、企業独自にキャラクターを制作し、販促品に活用することで、一定の広告効果が期待できるでしょう。
しかし、子どもっぽいキャラクターの販促品は、大人世代には使いにくいので注意が必要です。キャラクターの存在感を控えめにするなどして、大人でも使えるように配慮しましょう。
◇販促品が知的財産権を侵していないか注意する
販促品における知的財産権の侵害とは、アニメなどの有名なキャラクターや、ロゴマーク、写真などを勝手に流用するケースです。ロゴマークは似ているだけで商標権の侵害になり、キャラクターの無断使用は著作権侵害に該当するおそれがあるので注意しましょう。
■まとめ
社名や商品の広告宣伝ツールとして、販促品は幅広い層に認知されるきっかけ作りになります。販促品は個人的な興味で選ぶのではなく、ターゲットや期待する効果、数量と予算を考慮して決めることが重要です。
とはいえ、消費者が受け取ることではじめて販促品の効果を発揮するため、喜んで使ってもらえる販促品にしなければなりません。日常的に使えるものや荷物にならないもの、長く使えるものなど、消費者に配慮することが大切です。
ただし、子どもっぽく使いにくいデザインを避けること、知的財産権を侵害しないように注意しましょう。