販促品を無駄に配布しないノウハウ
■「もらってうれしいもの」を選ぶのが基本
販促品を配っても、受け取った方々にいらないと思われてしまえば、そこで宣伝効果を失われてしまいます。そのため、出来る限り受け取った人が嬉しいと思えるものを作り、販促の効果を出していくのが基本の考え方です。より良い宣伝効果を生み出すには、ノウハウを理解する事が欠かせません。
いらないと判断されかねないものの特徴としては、「かさばる」「使わない」などのものです。外出中にもらっても明らかに持ち歩きに困るものは、欲しいとは思っても今はいらないと考えられるかもしれません。そして使わないもの、極端な例をあげるのであれば、冬の季節にうちわを貰っても使い道はほぼないです。そういった事では、かさばらず使えるものが配布には適しているでしょう。
また、貰って嬉しいものであるのが大切であり、貴重なノウハウの一つです。夏場にうちわをもらえれば、受け取ってすぐに使用する事が出来て便利です。それはポケットティッシュなどの消耗品も同様です。手にとってもらい、さらに使ってもらう事で宣伝効果を生み出していきますので、やはりその場で使えるものが販促品として有効なのではないでしょうか。
明らかにいらないもの、大半の人がもらっても嬉しいと思わないものはよろしくありません。これはデザインが大きく左右します。例えばクリアファイルやボールペンは、定番のノベルティでもらわれやすいものですが、少なからずデザインを気にする人はいます。あまりに露骨な宣伝を入れられていたり、奇抜なデザインで作られていたりすると、便利だけれども恥ずかしくて使えないという事になりかねません。実用性のノウハウとしては、デザインも含めて考えるべきです。
- 目次
■配布する場所を考慮して大きさを決める
どのような場所で配布するのかも重要な項目です。「配る場所」と「渡す物」の相性が悪いと、受け取ってもらえない可能性が高まります。例えば、街頭ですとその後に買い物や遊び、あるいは仕事に行く人が多い事でしょう。そんな中、例えばかさばりやすい貯金箱やボックスティッシュになりますと、お出かけ中に貰っても持ち歩きに困るため、いらないと思われやすいです。
どれだけ喜ばれる商品を用意したとしても、物と場所が合わなければ受け取ってもらえず、結果的に宣伝効果を見込めなくなってしまいます。しかし逆手に取れば、物と場所の相性を良くすれば、すぐに使ってもられる様にも出来るという事です。例えばオープンキャンパスや展示会などの場所では、ボールペンやメモ帳、クリアファイルや付箋、あるいはトートバッグなどのグッズが人気です。これはその場で使いやすいという相性を考えた結果なのです。
展示会などのイベント会場で配る場合には、それ相応のアイテムを用意すれば、受け取ってもらえる可能性が高いですし、実際に使用してもらえます。また、車で移動される方々がいる場合、例としては駐車場の近辺ですと、多少であればかさばるものも喜んでもらってもらえるでしょう。販促品はいかに、状況に合わせて商品を選ぶかという事が肝心です。もちろん、場所だけではなく、商品の大きさや重さなども、ターゲットに合わせなければなりません。
■配布の方法を工夫する
販促品はターゲットを絞らず適当に配布しても、宣伝効果を得られるというものではありません。なかには販促品だけが目当ての人もいるので、その先に社内の商品を買ってくれるとは限りません。そのような状況を改善するには、商品を配るターゲットを絞る事が欠かせません。例えば、女性に絞ったり、若者だけに渡したりするように、どの様な人なら今後、社内の商品を買ってくれるかどうかという事も考え、渡す人を選ぶのも重要なポイントです。それには、渡す場所を選ぶ事も重要になります。若者をターゲットにしているのであれば大学のキャンパス周辺が効果的ですし、ビジネスマンを狙うならオフィス街で配るのが効果的です。その様にして、配る場所を考える事も非常に大切です。
また、販促品をあげる人の条件を絞るのも良いでしょう。例えばアンケートに答えてくれた人限定とすれば、実際にお客さんがどういった事を求めているのか、今はどこの商品を使っているのかなど、生の情報を手に入れられます。また、その上で自社の商品を宣伝したり、お渡しする商品への魅力を伝えやすくなったりするのではないでしょうか。いかに、メインターゲットに商品を渡しやすくするのかがとても大切なので、ただ闇雲に配っていても期待する様な効果は得られないのです。
ノベルティは、これから自社の商品に興味を持ち、実際に手にとってもらったり、多くの人に広めたりするのに、とても大切な役割があります。しかし、ただ商品を配っていけば単純に宣伝効果があるとは限りません。受け取った人が嬉しい、実際に商品が欲しいと思ってくれるようにするのが大切で、そのためにはターゲットを絞る事も一つの方法です。宣伝効果を高めるためには、それなりに条件を絞っていく様な工夫をして試してみてはいかがでしょうか。