販促品 大事な3つのキーワード
多くの企業や小売店が、販促品を配布することが当たり前になっています。受け取る顧客や利用者も、たくさんの販促品を日常的に目にし、手に取って使用しています。受け取ってもすでに持っている物なら、いらないと感じる人もいます。顧客や利用者の目も肥えている飽和状態の中で、手に取り使って喜んでもらうにはどうしたら良いのでしょうか。
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役立つ販促品
なんのために配布するのか
誰をターゲットにしているのか、何をアピールするためなのか、配布する時期や場所はどこなのかを詳細に検討して、もらった利用者や顧客が喜び、役に立つと思ってもらえるものを選ぶ必要があります。企業名や商品名、サービス名を覚えてもらいたいために配布するものですが、あくまでももらった人が主体の企画を立てるようにしましょう。
すぐに使える、自分のために使う
会社員向けであれば、仕事ですぐに使えるボールペンやクリアファイル、消耗品である付箋、メモ帳も良いでしょう。小さなお子様向けには、ぬいぐるみやミニタオル、お菓子もおすすめです。子育て世代の女性には、洗濯洗剤、台所洗剤、ポケットティッシュやウエットティッシュなど、日常的に使う消耗品も根強い人気です。フェイスマスクや化粧品の試供品のような、自分のためのものやリラックスするためのものも喜ばれますし、家庭ですぐ使えるプラスチックまな板や台所でスマホを操作するための防滴スマホカバー、エコバッグも日常で役立つアイテムです。
自分で買わないからこそ欲しい
変わったところでは、若い女性向けのタトゥーシールやネイルシールなど、自分では買わないけれどあったら使ってみたいものや、興味があっても自分でお金は出さないというものも効果的です。珍しいアイディアグッズも増えてきました。ターゲット層や配布場所、季節などの要素も踏まえ、企業の名前や商品名だけでなく、企業の思いや商品、サービスのイメージが伝わるように、驚きと喜びを利用者や顧客に体験してもらえるものを選びましょう。
心配りが嬉しい販促品
今にマッチしたものは何か
利用者や顧客にもらってよかったと思ってもらえれば、会社のイメージがアップしますし、商品やサービスも受け入れてもらいやすくなります。夏にうちわや汗取りウェットティッシュ、冬の戸外でカイロをもらうと、その場ですぐ使えますしありがたく感じます。たくさんあると嬉しいポケットティッシュやボールペンのような実用品も人気です。
目をひけばいいのでしょうか
他社との差別化から、目をひく珍しいグッズの配布を検討することも考えられます。しかし、あまりにも新奇な物は不要と感じて、一度手に取っても使ってもらえないことがあります。ゴミ箱でなく路上に放置されるようなことになれば、配布した企業のイメージが良くないものになります。
販促品でつかむニーズ
販促の最大の目的は、企業や商品、サービスの名前や内容を多くの人に知ってもらうことと、集客や販売の促進といった企業のためのものです。その販促のために何を配るかは、自分たち企業の利用者や顧客はどのようなものを好むのか、必要としているのかニーズを掴み、企画する作業でもあります。これは実際の商品開発、サービス開発でも生かされる考え方です。
製品開発、販売にも役立つ販促
販促は単に、社名や商品名の入った物を配るということではありません。販促品を配布することは、配布地域が限定されることでもあります。その地域の利用者や顧客の顔を見ながら直接渡すことができるだけでなく、配布地域や配布時間の工夫で、年代や性別、受け取った反応などを見ることもできます。マーケティングも同時にしながら販促活動ができるという、企業にとっても将来の製品・商品開発、サービスの改善につなげることができる有益な方法です。
センスの良い販促品
そのものに価値がある
高価なブランドや人気のあるブランド、現在流行っている商品を使ったり、話題のキャラクターやモデル、タレントのグッズを使ったりすると人目をひきます。お子様向けなら、アニメや動物ものも人気です。販促品そのものに価値や希少性があると感じられるものは、喜ばれる傾向にあります。
デザインが優れている
物としてはそれほど珍しくはなくても、デザインや色が優れている場合もセンスが良いと感じられます。利用者や顧客に綺麗だな、素敵だなと思ってもらえれば手に取ってもらいやすくなります。デザインや色については、企画する人の知恵やセンスが生かされる部分です。お金をかけなくてもセンスの良いものは作ることが可能です。
これはなに?と思わせる
何かわからないものも興味をひきます。例えば、「ボールペンです」と手渡されたものが、ボールペンに見えないものだったらどうでしょうか。どうやって使うのだろうと疑問を持ちます。もちろん、一般的にイメージされているカラーやデザインでないものを作り、目を引くものでも構いません。家族や友人にも見せたくなるような、驚きを与えることをゴールに設定するのです。そうすることで、SNSや口コミなどによって拡散され、宣伝につながります。
知恵とセンスを使おう
思わず手に取ってみたくなるものは、お金をかければできるわけではありません。知恵と工夫で、利用者や顧客にセンスが良いと思ってもらうこともできます。そのためには、利用者や顧客のターゲットをしっかりと絞った事前のマーケティングが重要になります。
まとめ
顧客や利用者は、役に立つ、もらってよかったと感じると、企業やお店が自分が欲しいものをわかっている、自分のニーズをつかんでいると信頼する気持ちになります。センスの良いものであれば、実際の商品やサービスのセンスも良いだろうと予想し、商品の購入やサービスの利用につながります。名前を知ってもらうだけでなく、その後に続く、商品やサービスへの信頼の第一歩を作ります。