オリジナルポケットティッシュのラベルデザインのポイント
ポケットティッシュにおけるラベルデザインの重要性
他のノベルティグッズよりも汎用性が高く、多くの人に受け取ってもらう確率が高いため、効果的な販売促進施策として人気のあるオリジナルポケットティッシュですが、そのラベルデザインに対しては、しっかりと時間をかけ、工夫を凝らすことにより、販売促進効果をさらに高めることができると考えられています。
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小さい面積の中で、最大限メッセージを伝える努力をする
基本的にラベルは、中身のポケットティッシュとほぼ同等の大きさで、だいたい縦70mm、横100mm程度の小さな紙です。ここに、企業や商品のメッセージを入れる必要があります。ちなみに、レギュラーなラベルサイズのほか、ティッシュのミシン目側に折りたたんで挿入することで取り出して見てもらえる確率が高まるクロス折型や、ポケットティッシュのポケット部分に折りたたんで差し込む形式のものもありますが、基本的に、ラベルデザインを作るうえで注意すべき点です。
ワーディングはアイキャッチと理解度の高さで選ぼう
文言に関しては、いくつかのポイントがあります。一つ目は、訴求したい商品は「何なのか」、相手に「何を伝えようとしているのか」という本来の目的を見失わないことです。よくあるミスに、マッサージ店の広告を入れたいのに「疲れていませんか?」などお客様への呼びかけに多くの面積を取ってしまい、一目で、それがどんなお店や商品なのかわからなくなってしまうということがあります。お客様の目を奪うアイキャッチ的な文言は重要ですが、それ以上に、お店や商品の名前や、何を提供しているものか、また、近隣の類似店や商品との差別化ポイントは何か、というところまで、しっかりとお客様に感覚的に理解してもらえるような文言作りを心がけましょう。
ちなみに、ワーディングは、「削る作業」だと覚えておきましょう。広告を作る当事者だと特にその傾向が見られますが、伝えたい文言を全て入れ込んでしまいがちです。一度、伝えたい内容を全部出しきってから、次に、「その中で最も何が言いたいか」を洗い出し、削っていってメッセージを洗練させていきましょう。
文字の大きさ、フォント、色などを意識して変える
ワーディングが決まったら、その優先順位によって色や大きさを変えていきましょう。目立たせたい文言は当然大きめのフォントで、また、できる限り赤や黄色など目立つ色で表現しましょう。ちなみに、キャッチコピーなどには色を使うのがいいですが、説明文など文章ベースのものに色を付けるとデザイン的にうるさくなってしまいますので、地の分は黒か、黒字に白抜きなど、あくまでお客様が読みやすいように工夫しましょう。
しっかりした写真やイラスト、絵を選ぼう
当然ながら、言葉が羅列しているラベルよりも、適度に写真やイラスト、絵などが入っていた方がお客様の目に留まります。ただ、ここでも注意したいのが、写真などもしっかりしたものを選ぶべきということです。
たとえば、居酒屋や飲食店などは店の印象が非常に重要なので、たとえば、「ちょっと高級な居酒屋として認知されたい」、「大人のカップルに気に入ってもらいたい」という場合は、シックな写真を撮影する手法を選んでください。人を入れない、テーブルと洗練された料理だけの写真などもいいでしょう。
逆に「わいわい騒ぎたい、学生さんなどにいっぱい食べてもらいたい」という方向性で経営していく居酒屋の場合は、楽しそうに笑っている人とたくさんの料理を入れた写真などで、店のブランディングを指し示しましょう。
顧客の次のアクションを明確に記すこと
街で受け取ったポケットティッシュから「このお店に行きたい」、「このサービスを受けたい」という風に顧客の購入意欲を高められたとします。その時、お客さんが次に何をすればいいのか迷わないように、しっかりとラベル上で案内してあげましょう。
たとえば予約が電話でしかできない場合はお店のURLを記入してもあまり意味がなく、絶対に電話番号を書かなければなりません。逆に、ネットで予約できるお店では、URLとサイト名をしっかりと書き記す必要があります(ただ、最近ではURLをそのまま携帯やスマホで打つケースはその作業の面倒さからほとんどなくなりつつあり、QRコードを読み取ってもらうような形が一般的になってきています)。
また、来店してほしい場合などは、わかりやすい地図を記載する必要があります。ちなみに地図は、北上など、表現上の決まりがあったり、人にわかりやすく伝える技術として、描くのが意外と難しいので、プロフェッショナルである業者に頼んだ方がいいかもしれません。
このように、ポケットティッシュのラベルデザインにはたくさんのコツがあります。最初からもっとも効果的なデザインを目指すのは難しいので、専門の業者をうまく利用し、コミュニケーションをしっかり取りながら、伝えたいサービスや特別性を表現していくようにしましょう。