販促品の効果アップに必要な5つのこと
■ターゲットや時期の見極め
販促品を新たに生産する際、どんな目的があるのかというのを明確にする必要があります。新製品を売り出すためなのか、新たなサービスを展開したいのか、はたまた新店舗の設立なのかなど、企業情報を伝える場面によって見定めるようにしましょう。
また、販促グッズを配布するには、配りたいターゲットをしっかり定めることも目的と同じく必要不可欠だといえます。誰に配布するかということをしっかりと明確にしておくことで、ニーズがおのずと見えてきます。
たとえば、ターゲット層がオフィスの中で働いていて、商品を選定し購入をする権限がある事務担当者であるのならば、普段事務仕事で必ず手に取って使うボールペンや定規、マグネット、卓上メモなどの事務用品を販促品とすると印象に残りやすくなるでしょう。何気ない時間の中でも企業名が目に入れば、周りの人にも自然と覚えてもらえるメリットもあります。
また、家庭の中心的な主婦がターゲットの場合には、主にキッチンで使う雑貨や便利グッズなどを販促品として配ると、よい印象を受けやすいとされています。特に店頭などで配布をする際は、どのような形で使うのかを添えて話せば新たな顧客作りにも繋がるでしょう。
そのほか女性全般をターゲットとしている場合には、エコを重視したグッズなども人気があります。特にお子様がいるご家庭の場合、自然派食品というのは魅力的なアイテムです。あまり馴染みのないものであっても、実際使ってみたらよかった、といった口コミからリピーターも増えるため、サンプルなどを積極的に展開してみてはいかがでしょう。
目的、ターゲットの次に重要なのは配布するタイミングです。同じ販促グッズを、まったく同じ人、同じ企業に配布をしても、配る時期を変えるだけで受け取った側の印象が違うこともあります。たとえば大勢の人が集まる夏祭りにはうちわを配布すると、受け取ってもらいやすく好印象を得ることが可能ですし、学生がターゲットであれば、寒い時期にカイロの販促品を配ることでより多くの人に認知してもらうことが可能です。ターゲットや時期を良く見定めることによって、余りがちだった販促グッズもどんどん配ることが可能となります。
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■配布方法、告知手段も計画に
販促品は配布をしたいと考えるターゲット、そして目的によって、配布の方法が変わってきます。ターゲットが一般消費者で、年代や性別を問わず新しく発売される製品の名前を広く周知したい、ということが目的であれば、人が多く集まる場所で配布をするのがもっとも効果的だといえます。
多くの人が休みとなる土日に、新商品が発売される時期に配ることで、よりインパクトを与えることができます。この場合は、事前に販促品の配布をするスタッフを人材業者に依頼して手配をしたり、駅構内などを利用して配布をする場合にはしかるべき機関に許可を申請するなど、費用と時間をかけて入念に計画することが必要となります。
家族連れがターゲットになる場合には、子ども向けのイベント会場で配布をするのが効果的です。また、新規に採用をする学生の獲得のために販促品を配布したいと考える場合には、就職説明会などのイベントで配布を行います。さまざまな企業が多く集まるイベントでは、その時に必要とされているグッズを用意するなど、販促グッズの種類も柔軟に変える必要があるでしょう。
■販促品の利用方法も明確に
ボールペンやポケットティッシュ、クリアファイルなど、販促品として一般的に使われている商品は、配布をする際に特に使用方法などを説明する必要はありません。しかし、オリジナリティを追求した、少し変わったノベルティグッズを配布したいと考えている場合もあると思います。その際には、利用方法をはっきりと説明をすることも必要となります。
オリジナリティを追求するあまり、使い方が分からないノベルティを配布しても、物珍しいと思われるだけで結局使ってもらえず、そのため本来の目的である宣伝効果につながらないことも考えられます。企業イメージを高めるのも大切ですが、受け取った側の気持ちもよく考えて生産するよう心がけましょう。
たとえば、防災意識が高まっていることにより、防災グッズにもなるノベルティを配布することになったとします。防災時に活躍をする、手回しのラジオや、携帯電話用の充電器などは、受けとった方が誰もが分かるように、説明書を添付するように心がけましょう。
また、組み立て式の簡易スツールであったり、針を必要としないステープラーなど、よく使うグッズではあるものの、馴染みがないと、意外と使い方が分からないこともありますので、こちらも写真付きの説明書などを用意するのがベターです。また、必ずしも男性が組み立てるもの、と考えるのではなく、女性や子供でも簡単に作れるものなどを生産すると、より喜ばれる販促品が作れるでしょう。