ノベルティグッズ制作時のキャラクター使用許可と著作権
■キャラクターの利用に必要な使用許可
インパクトのあるノベルティを製作するために、キャラクターを掲載したいと考えるケースがあるかもしれません。
しかし、ノベルティにイラストなどを掲載するには使用許可を得る必要があります。
利用期間や、その方法について指定された通りに使用しなければなりませんので、キャラクターの創作者と相談します。
許可の範囲外での使用や、第三者への譲渡、クリエイターの意思に反する改変などは禁止です。
勝手にイラスト等を使用することは禁じられていますので、必ず使用許可を取りましょう。
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■自社キャラクターに関する使用許可のルール
自社キャラクターを外部のデザイナーに依頼して創作してもらった場合、使用に関して契約を結びます。
デザインやイラストは全て「著作物」になります。著作物の売買には著作権についての契約が必要になります。
クリエイターとクライアント間で利用方法を明確にすることで、トラブルを防ぐためです。
著作権とは、個人や法人が創作したイラスト、漫画、写真などに、登録をしなくても与えられるものです。
著作物をノベルティグッズなどに印刷する際には著作者に利用許可を得る必要があります。
著作権を譲渡してもらうには、「著作権譲渡契約」を結びます。また、著作権とは別に「著作者人格権」というものもあります。
著作物を意図しない形で勝手に変更されたり、知らないところで配布されたりすることで著作者が被る不利益を防ぐために、基本的には作品を作った人が生涯この権利を保有することが定められています。
著作権を譲渡されると、印刷、WEBサイトでの利用、販売などができるようになります。
ただ、著作者人格権により、改変・著作者の意向に背く形での作品の公表はできません。
逆に、クリエイターは著作権を譲渡したら、別のクライアントに提案したり、自分のWEBサイトに公表したりできません。
すべて、譲渡したクライアントに許可を得る必要があります。つまり、そのデザインは自社のみが独占して使えるようになるので、競合企業がそのデザインを勝手に使用するのを防ぐことができるのです。
もちろん、ノベルティグッズにも活用できますし、取り扱っている商品・サービスの知名度を上げるなどの効果が期待できるため、投資するメリットは十分にあります。
著作権の譲渡を受けない場合は、「著作物利用許諾契約」を結び、クリエイターからの許しを得た範囲内での使用になります。
ノベルティグッズへの印刷の許可しか受けていない場合は、自社のホームページへ掲載したり、デザインを第三者へ譲渡したりできません。
クリエイターに許可をとってからの使用になります。クリエイターは著作権を有したままなので、他のクライアントに提案、納品することができます。
ただ、競合他社への提案、納品はできません。
著作権の使用許可のみ受ける場合には、制作にかかる費用と著作権使用にかかる料金のみの見積りになり、安価での発注が可能です。
オリジナリティを強く求めないノベルティへの使用や、他社で使用されても差し支えない場合は、使用許可のみでも問題ないでしょう。
デザインが好評で、広く販促に活用したい場合は、使用範囲の変更をクリエイターに申し出ます。
著作権の譲渡を受けるのか、利用許可のみでいいのか、最初の判断が大切です。
■ポケットティッシュ制作時にキャラクターを使おう
販促品として欠かせないポケットティッシュに、オリジナルキャラクターを使ってみましょう。
街中で配布されているポケットティッシュは味気ないデザインのものが多く、バッグに入れておくのはちょっと…ということが多いです。
そんな中、イラストが印刷されたものなら、使うのがもったいないと思うかもしれません。
そうすれば、長く企業名が目に入り、販促効果は上がります。ただ文字が並んでいるものより目を引きますし、
イラスト等のインパクトから、口コミが広がり、大きなビジネスに発展することもあり得ます。
ポケットティッシュからWEBサイトを検索し、企業や商品にも興味を持ってもらうことができます。
その際には当然ホームページなどにも同じデザインが載っていた方が良いので、利用許可は広めに取っておくことをおすすめします。
ポケットティッシュのデザインに悩んでいる方は、まずキャラクター製作から入ってみてはいかがでしょうか。
WEB上には、多くのクリエイターが作品を掲載していますので、自社や商品のイメージに合ったクリエイターにオリジナルキャラクターを製作してもらいます。
このひと手間で、ノベルティの販促効果は上がります。特に女性が「かわいい!」と思うデザインは多くの人に受けます。
著作権の譲渡、使用許可など、面倒なイメージがありますが、せっかくノベルティグッズを作るならより効果が高いものにしましょう。
クリエイターと全体のイメージを相談しながら作製すれば、より良いものができそうです。
ポケットティッシュのデザインにキャラクターを使うことは、大きなビジネスに発展する可能性があります。
ですから、多少の手間をかけてでも作る値打ちはあるといるでしょう。